特養“姫見苑”は、国見町立の施設として昭和54年5月に開設されました。その後、国東市合併に際して、所有権が国見町から国東市へ移りました。平成28年、国東市から“姫見苑”と老人ホーム“くにみ苑”が公募の形で、施設を民間へ移譲することが示されました。
“姫見苑”は開設当初から父が嘱託医として勤務しており、父亡き後は私が引き継いでいました。そうした事情があり、公募に応募しました。平成29年、幸い、市から許可が下り、“姫見苑”、くにみ苑“の経営を引き継ぐことになりました。
しかし、“姫見苑”は当時、すでに設立後38年が経過、建物や設備が老朽化しており、建て直すことが急務でした。昨年9月に以前“くにみ苑”があった敷地に建設することで工事が開始されました。設計は堀田医院外来棟と同じく、東洋アンドアソシエイツ様です。
令和6年4月竣工。広々とした食堂・廊下・諸設備、ゆったりとした居室・・とにかく素敵な施設ができました。食堂から延びる廊下は巾3m、長さが52mもあります。その先には姫島の浮かぶ、波静かな瀬戸内海が見渡せます。